宮原医院 心療内科
 トップページお知らせ(コラム)>副院長のひとり言 第48回「ラパ胆術後一カ月」
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●第48回 「ラパ胆術後一カ月」

すっかり梅雨に入ってきましね、うっとうしい天気が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか、宮原医院副院長の宮原です。僕は、前回お話ししました通り、「ラパ胆」という手術で胆のう摘出を先月してもらいましたが、今回は術後一カ月以上が経過いたしましたので、勝手に経過報告をさせて頂きます。

(1)術後2週間(5/23〜6/6)
退院直後から仕事復帰までのことは前回お書きしましたので割愛させて頂きます。5/28に一日遅れで仕事に復帰したものの、車の乗り降りだけで腹筋が痛くなり、また、運転中に急なアクシデントでも起ころうものなら、急ブレーキさえ踏める自信がなかったので5/28〜6/1までは、妻に送り迎えをしてもらい、仕事に臨みました。診察中はとにかく笑顔が作れず、無表情だったと思います。キーボードを打つにも腹筋が痛くなり、いつもの1/3程度しか打てませんでした。なんとか医療ミスはないよう、患者様に不安がられないよう努めましたが、患者様からはよく『顔色が悪いですよ』とか、『やつれましたね、悪い病気にかかっているのではないですか』などといろいろ心配されました。しゃべるという行為はこんなにも腹筋を使っているのかと痛感しました。僕の様な仕事の人にとって、しゃべることはとても大事なことなのですが、とにかく声が出ない、出そうとすると痛みが襲ってきます。連日痛み止を飲んでの診療でした。5/30には病院を受診し、出血が無いことを確認して抜糸しました。しかし、右わき腹とへその下の術創直下から縦幅4〜5センチ、横幅20センチ程度が内出血の様な色を呈して腫れあがっていました。触ると硬くて痛いです。執刀医の先生によると、「これは脂肪の塊で手術した方は皆そうなります。徐々に引いて行きますよ。ただ、先生は出血がひどかったので他の人に比べてやや大きいなあ」ということでした。6/3からは自分で運転して通勤もするようになりましたが、やはり特に乗り降りの所で特に痛みがひどかったことを覚えています。さらに、追い打ちをかけるように6/4〜6/6まで大阪で日本老年精神学会があり、専門医の資格を更新するためにも必ず行かねばならなかったので、大阪へ出張したのがつらかったです。咳一つしても腹筋が痛い、電車に揺られても痛い、長距離歩いくと、腹筋がひきつるような感覚で痛み止めを飲みながらの強行日程でした。腹筋はこんなにも多くの動作において、必要な筋肉なんだなと改めて痛感しました。帰った足で6/6に病院を受診し、出血していないことを確認し、診療打ち切りとなりました。また、この頃までは少しでも笑うと腹筋に激痛が走り、あまりお笑い番組も見ないようにしていたのですが、こういうときは不思議なもので、普段あまり何も感じない出来事でも妙におかしくなってしまい、笑っては苦しむというようなことを繰り返していたことを覚えています。また、右を下にして寝ると痛いので、寝返りを打たないように寝ていました。

(2)退院後3〜4週間(6/7〜6/20)
この頃になると寝返りも打てるようになり、6/10頃からは全ての日常生活動作で支障が無くなりました。最後まで制限が残っていたのはくしゃみと大爆笑です。この二つも6/10には出来るようになったのでようやく完治といってもいいのかなと感じることができたことを覚えております。これで仕事にはもちろん何の支障もなくなりました、と言いたいところですが、今後の下痢の問題が起こってきました。術後1週間を過ぎた頃から、とにかく摂取した食べ物が消化されず、多くが下って出てしまっている印象で、とにかくゆるい。勤務時間内に8回くらいはトイレに行かねば持たない状況でした。下痢止めを飲むと治まるのですが、毎日飲むわけにもいかず、整腸剤を飲んでなんとか対処しているのですが、それでもトイレに行く回数は半分くらいに減ったくらいです。おかげで講演依頼のお話もキャンセルし、人の講演や会合もすべてお断りさせて頂きました。テニスに関しましては、どんなに早くても術後3週間はだめと言われていたので、6/14から、ラケットを握り、素振りをしてはお腹が痛くなりやめると言うことを繰り返し、実際にテニススクールに復帰したのは6/18からです。それでも初中級の速い球には自信が無く、初級から戻らせて頂きましたが、特にサーブの時に無理をするのか痛みがあり、また、プレー後にしばらく左わきとへその下が痛かったことを覚えていますが、それ以上にテニスコートに戻って来れたことがうれしかったことを覚えています。でも再びサーブが入らなくなっており、それがショックでもありました。

(3)術後5週間以降(6/21〜)
6/24位からは、ようやくへその下、右わき腹の腫れ、内出血も引き、練習後も痛みが無くなりました。それでも下痢の問題は残ったままです。いろいろな人の体験記などをネットで見てみますと、3〜4カ月程度で治まるという記載が多く、執刀医にもそのように説明を受けたのですが、かなり個人差があるようです。何年たってもお腹が緩い方も大勢いるようです。秋くらいまでは、最低限の仕事に専念し、遠出の仕事はなるべく行かないようにしています。趣味の釣りも、とても船長を務めて行く自信はなく、少なくとも秋までは自粛するつもりです。

とまあ、今日までの経過を簡単に書かせて頂きました。たかがラパ胆といっても想像以上に大変でした。でもプラスに考えれば胆石でもこじらせればその何倍も大変になることが予想されますのでこれくらいの苦しみで若いうちに取っておいてよかったとも思います。皆さまも自分の体をいたわり、健診などで指摘されたことから目をそむけず、おおごとになる前に対処して下さい。そのための健診なのですから。それでは今回はこの辺で。

2013年7月3日

 

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