宮原医院 心療内科
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● 第27回 「メマンチン経過報告(1)」

いよいよ暑い今日この頃ですね。昨日シイラを釣りに行き、ボウズを食らった(一匹も釣れなかったということ)副院長の宮原です。今回は先日6/8発売となったメマンチン(商品名:メマリー)について今までの手ごたえを書こうと思います。

皆さんご存知のように今年に入ってから抗認知症薬の発売ラッシュとなっております。具体的には3/22のガランタミン(商品名:レミニール)6/8のメマンチン、そして今月発売になったばかりのリバスチグミン(商品名:リバスタッチ)と、一気に3種類が発売されました。特にメマンチンに関しましては、約6年前の2005年9月に掲載した、ミニ勉強会第8回にもその効果を実感しておりましたので、大変期待して発売を待っておりました。当院でメマンチンを処方した患者さんは7月5日には30人を超え、メーカーさんによると津以南で最も処方しているようです。いくらかここまでのこの薬の印象を述べてみます(あくまでも7/25現在のしかも私見ですので、今後変わることもおうにしてありうることを御承知下さい)。

(1)劇的に効く人がいる:ドネペジル(商品名:アリセプト)の時もそういった方はおりましたが、文献ではおおむね8%位の方だと記憶しております。メマンチンは20〜30%の人に今のところ大きな手ごたえを感じています。

(2)意外と副作用が多い:副作用は10%以内で便秘とめまいと聞いており、抗認知症薬の中で最も安全だというイメージがありましたが、1/3近くの人が脱落あるいは休薬あるいは減薬しております。それもめまいは一人で、幻覚が再燃、怒りっぽい、一日中眠い、ボーっとしている、血圧低下など多岐にわたっております。→眠気に関しましては基本的には朝食後に処方しているメマンチンを夕食後に移して対応しております。

(3)ドネペジルを5ミリ/日まで上げられなかった人ほどメマンチンも上げられない:ドネペジルを何らかの理由で5ミリまで上げれず、その半分量あるいは0で経過を診ていた人にメマンチンを追加すると、上記のような副作用が出やすいように感じます→ドネペジルで薬剤過敏症状が出る人はメマンチンにも過敏ということでしょうか。

(4)一日20mgでは多いのでは?:一週間ごとに5-10-15-20と上げろと言われて認められた薬ですが、これもドネペジルの時もそうでしたが、薬が認可されるときの量が多いと感じます。5〜10mg/日と上げているときには改善傾向が見られる人でも15-20と上げていくにつれて副作用が出現し、中止せざるを得ない人が意外と多いと感じています。

以上、投与し始めた、ごく初期の印象としていろいろ書きならべました。またしばらく経ったらご報告をしようと思います。それでは今日はこの辺で。

2011年7月25日

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