宮原医院 心療内科
 トップページお知らせ(コラム)>老年診療内科のミニ勉強会 第8回「あきらめないで アルツハイマー病」
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宮原医院 心療内科所在地

〒519-2704
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Fax:0598-86-3505

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水曜・木曜・日曜・祝日・土曜午後

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● 老年心療内科のミニ勉強会
   第8回 「あきらめないで アルツハイマー病」

 皆さんはアルツハイマー病という病気をご存知でしょうか? よく世間で「アルツハイマー」と言われているものは、正式には「アルツハイマー型老年痴呆」といわれているもので、「アルツハイマー病」とは違います。その違いは簡単に言いますと、まずは発病年齢があります。

 アルツハイマー病とは、初老期(50−65歳)に主に発症するもので、発病後の平均余命もアルツハイマー型老年期痴呆より短く、痴呆症状も急速に進行していくものです。また、アルツハイマー型老年期痴呆には、近年商品名アリセプトという、進行を遅らせる薬が有効というのは一般の方も知るところとなりましたが、アルツハイマー病には無効例が多いのも、特徴的です。僕の外来でも、アルツハイマー病の方は数例通院されていますが、アリセプトを出してもその進行を食い止めることは難しく、現在の医療ではなかなか手が無い病気だなというのが正直な印象です。

 ところが、僕は大府市の共和病院老年科で痴呆外来を見学させてもらいによく行っているのですが(河野和彦先生の外来です)、その患者さんの一人がアルツハイマー病なのにその進行が止っている方が見えました。アリセプトが著効したのかというとそうではないようで、なんとその家族はアリセプトに加えて、日本ではまだ無認可の抗痴呆薬メマンチンをアメリカから個人輸入して併用しているということです。そんな飲み方が効くのかなと思っていたら、アメリカのメディカル・トリビューンという有名な医学雑誌に「アルツハイマー病にアリセプトとメマンチン併用療法でその進行予防に効果がある」という論文が発表され、驚きました。アメリカでは多くの症例でその効果が認められている話なのでした。

 まだ、そんな手も残っているようです。アルツハイマー病の患者さん、その家族のかたで、何かいい手が残っていないかとお考えのかたがおみえでしたら、一度試みたらいかがでしょうか。

2005年9月27日

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