宮原医院 心療内科
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宮原医院 心療内科所在地

〒519-2704
三重県度会郡大紀町
阿曽2270

電話:0598-86-3555
Fax:0598-86-3505

休診日
木曜・日曜・祝日・土曜午後

診察時間
9:00-12:00/14:00-17:00
※1 土曜は9:00-12:00
※2 午前11時からの1時間と午後2時からの1時間は、初診の方専用の診療時間とさせて頂いております

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●第73回「テレビドラマを見て」

コロナ禍の中、ろくに外出もできず、ストレスのたまる毎日ですが、皆さんいかがお過ごしでしょうか、宮原医院副院長の宮原です。コロナ第7波もかつてない勢いでこの地にも迫っており、かくいう僕も、あまり外に出ず、家で過ごすことが増えてきました。かつてこのコーナーでも、コロナ禍での自宅に於けるストレス発散をご紹介しました(本コラム:第70−72回)が、ここまで長引いてきますとだんだんネタがなくなり、テレビのお守りをする時間が長くなってきました。僕はドラマでも映画でも、ひいきにしている俳優が出ているものを集中的に見ます。今注目している俳優さんは、大泉洋さんです。彼が出ているものは今、ことごとく見ております。もちろんNHK大河「鎌倉殿」も見ております。そんな中で、先日「プラチナタウン」というドラマを見ました。このコラムを読んで、そのドラマを見る方も見えるでしょうから、ネタバレになってしまうので詳細は書きませんが、一流の商社マンだった主人公(大泉さんです)が、北海道の生まれ故郷が借金まみれで町の存続の危機にあることを知り、同級生に説得され(というか酔った勢いで)町長になり、復興させるのに起死回生の一手を思いつくのですが、様々な壁にぶつかります。町の既得権益にしがみつく者に邪魔されたり、無駄な公共事業のせいで背負った大量の借金が障害になったり、人口高齢化率が高く、雇用が少なかったり、自然しか魅力のない町だったり、などど、なかなか復興させるのが難しい壁が並んでいたのですが、華麗にというわけではありませんが、愚直に打ち破っていき…っと、これ以上は詳細を控えますが、見ていて痛快でした。僕らの町にも共通する課題がいくつかあり、いろいろ考えさせられました。多くの人がこのドラマを見て、同じような意識をもってもらえればなと願います。以前にデイサービスセンターたんぽぽ温泉に見学に行った時に(ミニ勉強会のコラム第41回をご参照ください)、ああいったデイサービスセンターを個人事業所だけでこの街に再現するのは不可能でも、一つ一つの事業所のデイサービスの内容にそれぞれ個性を持たせ、それを町のコミュニティーバスでつないで、その日にやりたい内容を利用者が毎日選べ、様々なメニューで昨日と違った一日を過ごす、そのようなことを行政が橋渡しをしてつないであげれば、町単位でならああいったデイサービスと同じようなことができるのではないかと考え、一緒に見学に行ったこの地のデイサービスを運営している経営者の何人かにも話したことを思い出しました。今回のドラマでも同じで、あのような施設を一か所で、一事業所がやることは難しくても、行政が音頭を取れば、町単位でならできるのではないかとまたまた思いました。ついに大紀町も2020年に人口高齢化率が50%を超えてしまったようです。すでに限界自治体の定義の範疇に入ってしまいました。町民一人当たりの負債額も三重ではワースト1位です。このドラマは決して対岸の火事ではなく、しかも、すでに手を打つには遅いのかもしれません。でも、まだ間に合うのなら、このドラマのような手を行政が打つというのも一つの手だなと思います。結局、お年寄りしかいない町なら、復興のカギもやはりお年寄りなのだと僕は思うのです。僕のように考えておられる方はぜひ一度このドラマをご覧ください。そしてご感想などもお聞かせいただければ幸いです(あくまでも、政治的なことは全く知らない医師の思い付きで書いているだけですので、そのあたりはご容赦ください)。では今回はこの辺で。

 

2022年8月18日

 

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