●第69回「子供のお受験が終わりまして」

今年は花粉症やインフルエンザなどは「あったのか」としか思えないほどコロナ肺炎が猛威を振るい、マスクさえ手に入れるのに一苦労といった日が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか、副院長の宮原です。前回1月に書いたこのコーナーで、息子を通して見たお受験（大学受験）の話をさせて頂きましたが、やっと、やっと長い戦いが終わりました。うちは一人っ子なので、我が家の受験戦争は一年限りであり、しかもその一年が終わった、ということです。そう考えましても、たいへん長い戦いだったなというのが正直な気持ちです。子供が一番大変だったのは言うまでもございませんが、親もたいへん疲れました。このような経験は正直、一回だけでおなかいっぱいです。二度としたくないと思いました。

ただ、思春期で難しいお年頃の子供とも、そのような苦しい体験を一家で経験し、乗り越えていきますと、僕と妻、息子は、ただでさえ家族なんですが、それに加え、戦友のような一体感も加わり、より家族の絆が深まったような気がしましまして、そこは素直に良かったな、とも思います。

結果としましては、あまり詳細は言いにくいのですが、センター単独方式で私立大のいくつかで合格を頂き、気を楽にして国立の受験にも望み、前期日程で合格を頂きましたので今忙しく一人暮しの準備をせっせとしているところです。このように書きますと、順調そのもので、あるいは、余裕しゃくしゃくだったように聞こえるかもしれませんが、実際のところは綱渡りの連続でした。結果だけをみますと決して悪くはなかったのですが、「努力しなければ難関大といわれる所になんか受からないんだろうけど、どんなに努力しても受からない人もいるなあ。受験って、やるだけのことをやるというのは最低条件だけど、そのあとは運だなあ」と、つくづく思いました。

2021年に受験をされる方、あるいはその親御さん、この一年は大変でしょうけど、ご武運をお祈りしています、頑張って下さい。また、この3-4か月ほどは、受験勉強の仕組みをいくらか勉強しました。来年度はまた仕組みが変わるところもあるのでしょうが、昨年までの僕のように、「自分の受験の時の知識しか持たないまま、子供の受験戦争が始まってしまい、何が何だかよくわからない」という方よりは知っていると思います。診察の場でお聞きになっても僕が答えられるものは限られているでしょうが、一緒に考えたり調べたりはできるレベルにはなったと思いますので、もし受験システムのことで何かございましたら、聞いてください。それでは今回は、この辺で。

2020年3月21日