宮原医院 心療内科
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宮原医院 心療内科所在地

〒519-2704
三重県度会郡大紀町
阿曽2270

電話:0598-86-3555
Fax:0598-86-3505

休診日
木曜・日曜・祝日・土曜午後

診察時間
9:00-12:00/14:00-17:00
※1 土曜は9:00-12:00
※2 午前11時からの1時間と午後2時からの1時間は、初診の方専用の診療時間とさせて頂いております

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●第67回「新年はかなり明けてしまいましたが」

今年、平成31年早々に妻が体調を崩し、年明けに即入院し、一月いっぱいの入院生活を余儀なくされました。そのため、僕も仕事だけしていればいいというわけにいかず、家事に加え、子供の送り迎え、クリーニング屋への往復、もちろん妻への見舞や身の回りの世話などに追われた一月でした。僕にとっては慣れない家事をするというのはかなりのストレスで、何をするにも思ったより時間がかかってしまったことが印象的でした。

そんなこんなで、当ホームページの新年のあいさつをするタイミングも失い、一発目の原稿が今回になってしまいました。こんなホームページですが、相変わらず新年に頂く年賀状の中で、「ホームページ見てます」とか、「最近更新が少ないと」とかいう、ご声援だったり、叱咤激励だったりを頂き、今年もできるだけ更新しようと思っていた矢先の、まさかのサボりどうもすいませんでした。

今年2019年はこんなことをしようと明確なものはないのですが、先日WOWOWでドラマを見ました。それは、医療界でもAI化がどんどん進み、その結果、診断用のAIが完成したというもので、どんな医師より誤診が少ない、という謳い文句で作られた通り、序盤はどの病院でもわからなかった病気がその機械にかかればサクサクと正確に診断されていき、医師たちは驚愕し、また、恐れおののくのですが、最後には・・・。このWOWOWドラマは何度か再放送もされるので、見たい方もおられるかもしれません。これ以上話すとネタバレになりそうなので止めておきますが、僕が言いたいのは、医療の世界でも今ホットな話題といえばAI、ロボット、IoT、このような言葉で表現されるものたちです。例えば、介護用に認知症患者さんのために作られたコミュニケーションロボットも、一昔前はただ傾聴して、相槌を打ってくれるだけだったのが、もっと会話らしいものが出来るようになり、今ではパーソンセンタードケアをするものが開発されようとしている、というところまで来ているようです。こういったことは、ド田舎で、人も金もない大紀町には関係のないことのように思うかもしれませんが、逆です。そのWOWOWのドラマでも、主人公がなぜAIを開発したかったのかという理由の中に(一番大きな動機はやはりネタバレになるので言わないでおきますが)、「無医村でも、正確に、速く患者さんを診断し、正しい治療を多くの人が受けれるように」というものがありました。そう書くと、無関係ではなく、むしろ、医者の少ない地域こそAIが切り札になると思いませんか?こういった分野は、認知症の分野だけでも様々なものが開発されております。先述の@コミュニケーションだったり、薬を使わない認知症の周辺症状の治療だったりを請け負うロボット、A介護者を助けるための(介護行為を補助する)ロボット、BドラマのようにAI、IoTを認知症の診断・早期発見に使う、このようなことで機械化が進めば進むほど、ある意味、味っ気のない無機質なものに人の相手をさせて!という批判もあるかもしれません。一方で、この近くの施設では、日本人はもちろん、外国の人も、研修中の滞在費や飛行機代まで施設がもって研修に来てもらっても、結局働きに来てくれない、これが現状であるというようなことを施設管理者から聞いたこともあります。それが本当に現実なのでしたら、機械頼みもやむを得ないというか、むしろ切り札なのでは?とも思うのです。

昨年は、介護施設の偉いさん方と、カジノ型デイサービスの見学に行きました。今年は、このAI,ロボット、IoTをキーワードとして、認知症医療、介護の世界で、しかも大紀町の役に立ちそうな情報を6月の学会で仕入れ、再び見学ツアーを開けれればいいなあと思います。まずは6月の学会シーズンで面白そうな話があればこの紙面でお伝えする予定です。それでは今回はこの辺で。

 

2019年3月1日

 

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