宮原医院 心療内科
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宮原医院 心療内科所在地

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電話:0598-86-3555
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木曜・日曜・祝日・土曜午後

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●第66回「久しぶりのコンサート」

梅雨時でうっとおしい天候が続きますね、三重は今日も雨ですが、皆さまどのようにお過ごしでしょうか、宮原医院副院長の宮原です。間が空いてしまいました、約半年ぶりの更新です。

私事ではありますが、僕はコンサートというものには今まで一度しか行ったことがありませんでした。それは20歳の時に友人に誘ってもらって行ったコンサートで、マイケルジャクソンの東京ドームで行われたものでした。当時の僕はマイケルの大ファンで、そのチケットを譲ってもらえると聞いた時には大興奮したことを今でも覚えております。実際のコンサート当日までにはいろいろ紆余屈折があり、一時は行けないかもしれないといったハプニングもあったものですから(詳細は省きますが)、行けた時には尚更感慨深いものがあり、その時僕は、「俺がコンサートに行ったのは、後にも先にもドームのマイケルだけだ」ということで良い、と思うほど満足し、実際そこからコンサートには行かないまま28年が過ぎました。

そうこうしているうちに、小田和正さんがどんどんご高齢になり、ついに古希を超えてしまいました。先日ふとテレビを見ていたら、小田さんが歌っている姿を拝見し、「70歳を過ぎても、あれだけ歌えるなんてすごい」と感心・感動すると同時に「そうはいっても70歳を超えている。いったいいつまで歌えるのだろう」と心配にもなってきました。僕が聞いていた33年ほど前に比べるとキーも下げ、声を伸ばす長さも短くして歌っているように聞こえました(もちろんそれでもあの声量・あの声の高さで歌える70歳越えというのは奇跡的だと思いますが)。というわけで今の新曲ではないですが、小田さんに「会いに行く」、と考え、先日妻とガイシホールまで行ってきました。

まず、驚いたのが、お客さん層の年齢の高さでした。コンサートというと、若者のイメージが勝手にあり、僕が最年長くらいかなと思って行ったのですが、よく考えましたら小田和正のコンサートです。オフコースの曲を聞いて青春を過ごした人たちの集まりと考えれば当然といえば当然だったのですが、まあご年配、失礼しました、紳士・淑女の多いこと!平均年齢をとってみたら、おそらく50代後半くらいではないかと思いました。彼らの中に立見席の僕らも紛れて17時から並び、17:30開場と同時に走っていい席を確保し、そのまま1時間動けないので暇をつぶし、ようやく18:30開演予定でしたが、じらされること10分くらい、18:40を過ぎてようやく小田さんが登場しました。

そこからの2時間半はあっという間でした。久しぶりに行ったコンサート、初めての小田さんの感動をどう表現していいか僕にはよくわからず、文章で表現することはあっさりと諦めますが、正直僕は、コンサート中は、当時思っていた初恋の人とか、好きだった人などを思い出したりするのだろうな、などと開演前には思っておりました(横に妻がいるのに!)。でも、当時胸が張り裂けるような思いで聞いていた曲を、実際に小田さんと一緒に歌っている時に胸をよぎったのは、意外なことにそのような人たちではありませんでした。そのような方たちは、不思議と一瞬たりとて僕の胸の中に登場せず、ただただ当時(中学生)の自分の姿だけが脳裏をよぎりました。僕の中学生時代は、皆さんもそうでしょうが、いいことも嫌なこともいっぱいありました。その中のつらかった思い出だけがコンサート中蘇ってきました。ただ、それはつらい、いやな、といったイメージで思い出されたわけでは決してなく、現在の僕がタイムマシンに乗って過去へ行き、昔の自分の背中を見て「あの頃は何事も必死に頑張っていたな」「負けるな、頑張れ!」と、必死にもがいている自分を応援しているような、そんな不思議な気分でした。ですから、確かに2018.6.14の現在にガイシホールで小田さんと歌っているのですが、1980年代の自分を、現在になって、しかも歌で、一生懸命に応援したり、ほめたり、励ましたりしている、といった不思議な気分でした。

小田さん自体はといいますと、やはりご高齢感は否めない部分もないわけではありませんでした。でも、それ以上に歌声がパワフルで、また想像以上に高く、そして美しかったです。欲を言えば、もっとパワフルな高声が出ていた20年以上前に行っていれば、なお良かったのかもしれません。でも、もしかすると今のほうが、「声は以前よりパワフルではなくなったけれど、人生経験が加わったことでより心にしみこむような歌い方が出来ている」のかもしれません。とにかく、今回思い切って久しぶりにコンサートに行って、しかも小田さんのコンサートに行って本当に良かったです。みなさんも小田さんではないですが「そんなことより、幸せになろう」と頑張りましょう。では今回はこの辺で。

 

2018年6月15日

 

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