宮原医院 心療内科
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宮原医院 心療内科所在地

〒519-2704
三重県度会郡大紀町
阿曽2270

電話:0598-86-3555
Fax:0598-86-3505

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水曜・木曜・日曜・祝日・土曜午後

診察時間
9:00-12:00/14:00-17:00
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お知らせ

●第53回「祝・三重高準優勝!」

もうすぐ夏も終わりますね、今年も台風やら猛暑やら何かと大変な夏でしたが、皆様いかがお過ごしでしょうか、宮原医院副院長の宮原です。個人的には今年の夏は、新婚旅行以来の海外旅行に行ってきました、と言いましてもグアムですが。たかがグアムと思われるかもしれませんが、僕は有給休暇を取って人と違う時期に夏休みを、という身分ではないので、例年8/13-16までしか休みは頂けず、休みをずらすこともできません。しかし今年は何年かぶりに5連休となり、息子の中学受験も終わったので、「行っとこか」となったのですが、まあこの時期の値段の高いこと!びっくりしました。それでも行ってみると、日本人であふれています。景気が悪いなどといいますが、それでも旅行にあれだけの金額をつぎ込める人がこんなにいるのか!日本人はまだまだ金持ちが多いんだなあとつくづく思いました。旅行のことは今回のテーマではありませんので機会があればまた書こうと思い、今回は省略しますが、射撃で実弾を家族で撃ちに行き、僕だけ44口径の実弾を撃ったところ、右肩を痛め、2週間帰国後もテニスができなかったことだけご報告します。

さて、今年息子が三重中に入学したのですが、なんとその年に、三重高校が夏の甲子園に出場し、初戦に奇跡の逆転勝ちを収め、大喜びをしていましたところ、あれよあれよと勝ち進み、なんと決勝戦まで勝ち上がりました。その間息子のほうは、軟式テニス部の部活にいそしんでおり、初めての試合が控えていたので高校野球部の応援どころでなく、部活に、自宅での壁打ち、中部大公園に友人と練習と、それなりに頑張っておりました。それはそれで大変意義のあることなのですが、いざ試合当日がやってきまして、いとも簡単に一回戦負けだったようです。さあ、もう夏にやることはなくなったと思っていたところに三重高の決勝戦進出が決まりました。母校(中学・高校の違いはありますが)の皆が一体となって、高校野球の最高峰の舞台で戦い、応援し、感動したり、涙流して悔しがったり・・・。場面が場面ですから、それこそ一生ものも経験となるはずで、そこから学べるものも計り知れないはずで、「絶対に応援に行け」と息子に言いました。学校でも、バスを手配してくれ、2000円で行けるのです。僕も仕事をしながら時々テレビを見て三重高を応援しておりましたが、あの大阪桐蔭相手に互角以上の戦いをしておりました。最後は力尽きましたが、それでも大きな感動をもらいました。ましてや、自分の母校で、友人や先輩たちと必死で、しかも現地で応援した息子たちの得たものはやはり多かったようで、夜にようやく帰ってきましたが、珍しくハイテンションで、様々な場面を僕ら親に説明してくれます。決勝戦のVTRを見ながら、「ここではこんな風にしてみんなで応援してたんだ」とか、「このプレーは本当に惜しかった」などと言葉が止まりません。普段舌っ足らずで、言葉のボギャブラリーが少なく、何かを伝えようとしても、イマイチよくわからない会話しかできないのに、驚くほど流暢に話し続け、僕は、やはり行かせてよかったなあと自己満足に浸った一日でした。

しかし、同時に不満もこみあげてきました。僕は、どのような仕事にもまず必要なものは、体力と対人関係を良好に構築する能力だと、息子には言ってきました。そして、それらの能力の礎となるのが小・中学校の9年間の経験であるとも言ってきました。そこで、中学入学と同時に軟式テニス部に入るという息子の意見には賛成しました。三重高校は軟式テニス部もいわゆる「全国区」で、極端に言えば、中学3年間に頑張れるだけ頑張ってみて、その才能に可能性を感じたら高校に上がってからも日本一目指してテニス漬けの日々を過ごしても、それはそれで素晴らしいと思っていたのです。ことろが、三重中学は周囲の公立中学のどの学校よりも、極端に練習時間が少ないことにびっくりしました。僕の息子のテニスの才能は、今のことろ他者と比べて抜きんでているものではありません。それが人より練習量が少なければ、結果はおのずと見えております。もちろん自宅や部活以外の場所でも、練習しようと思えば工夫次第でいくらでもできます。ですから試合に負けたことは、本人の努力不足以外の何物でもありませんが、それにしても、あまりにも三重中学の運動系クラブは、総じて「体がなまらないように、ちゃんとするように、ストレス発散に定期的に動かしましょう」的な意味合いにしかとらえていないように見えます。野球や軟式テニスにおいて、三重高校は全国区ですが、おそらく全国からスカウトして連れてくるのだと思います。でも、全国区ということはそうやって優秀な選手を連れてきているから強いとも言えるでしょうが、指導者も優秀だからだと僕は思うのです。せっかく、付属中学もあって、隣で練習しているわけですから、週一回でもいいからその優秀な指導者に中学生も指導してもらい、一人でも高校生になって全国レベルの選手になれば、高校にしてみても悪い話ではないと思うのは僕だけでしょうか?とにかく高校と中学でスポーツ熱の温度差が激しいのには正直がっかりしています。「中学は進学クラスであり、勉強が忙しいから」というのがその理由なのでしょうが、スポーツで培った集中力、体力は必ず勉強でも大いに役立つはずです。中学は目いっぱいスポーツに励み、仲間ができて、楽しく、勝つあるいはうまくなるためにいろいろ考え、一つのことをやりきった充実感を持って高校生になってほしい、そういったことを親として強く望みます。学校批判をするつもりは毛頭ありません。ただ、そんな環境で、いくらか勉強にもスポーツにも才能を持った子が入学していると聞いております(うちの子ではありませんが)。そういった子の、せっかくのスポーツの才能の芽を摘んでしまったり、スポーツを必死にやることで得られたであろう、様々な経験が、他の公立中学校より少ないことがとてももったいないなあと嘆くばかりです。今のところ、息子を三重中に預けて、唯一よくなかった点はそこだけなのですが、この部分があまりにも痛いので、近くの公立中学校やほかの私立に預けたほうがよかったかなとつい思ってしまうのです。今回も愚痴で終わってしまいました。また、長文ご精読ありがとうございました。

2014年8月26日

 

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