●第38回「みえ精神科クリニックの会発足!」
もう梅雨に入りましたね、うっとおしい季節となってまいりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。副院長の宮原です。今回は、県内で初めてとなる精神科医の診療所の医師の会が発足しましたのでそのご報告を。
実は1年半前にこのような動きはあったのですが、結局うやむやになり、会の発足さえもう出来ないのかなと思っておりましたが、紆余曲折を経て、ようやく発足の運びとなりました。現在三重県内にある診療所は40以上。これはここ数年で急激に増えた数です。それでいて精神科クリニック単位の会がない県は珍しいようで、僕自身も開業して思っていたことですが、勉強もしなければならないのは当たり前として、それ以外に(1)刻々と変わる医療制度に皆さんはどのように対応しているの?(2)監査があったらどのような準備をしなければならないの?とか、(3)皆さんメンタルクリニックとはいえ体のほうはどこまで診ているの?医療設備はどこまで充実させているのがスタンダードなの?とか、(4)よく講演依頼が来るけどこれは開業医の務めとして当たり前で、皆さんも断らずに受けているの?とか、(5)大学病院とは疎遠になってしまったけど、それは僕だけで他の先生方は今も大学詣でを今もしているの?などいろいろと聞きたいことが出て来て話し合いたいようです。というわけで多くの診療所が参加して会が発足しましたが、ようやく総会を開けただけです。今後、年にどれくらい行うか、何をテーマに集まるかなどはすべて未定であり、この会がどう発展していくかはそのメンバーのその後の行動次第ということになり、その中のひとりとして僕自身も責任を感じております。
個人的には、年に2-3回は集まりを持って、先ほどの(1)〜(5)のようなことで情報交換をし、誰かが学会などで勉強して来たら、それをもとに勉強する場にしたり、講師をお招きして講演をしてもらったり出来ればいいなと思います。特に毎年診療報酬の改定があり、毎年すべての(伊勢医師会所属の)医療機関が2月に伊勢に集まり、説明を聞くのですが、精神科分野はさらっと流されてしまい、それでいて結構重要な改定だったりするので、終わってからいろいろなところに問い合わせなければならず、こちらからみても厚労省からみても二度手間になっています。ですから、せめて5-6月には専門家をお招きして、今回の改定でどうすべきなのかを教えてもらえたらなと思います。あとは、もっともっと、精神科の先生方と認知症の勉強をしていきたいとも考えています。今後のこの会が楽しみです。
また、この会とは別に津以南の認知症の専門家を集めたミーティングも定期的に7月から始まります。それもこれから楽しみで、特に神経内科、脳神経外科の先生との交流など普段はほとんどないのでこの会で交流が深まればいいなと期待しています。
追伸
今月20〜23日と、7/13〜14は学会出席のため外来はお休みさせて頂きます。患者様にはいつもご迷惑をおかけします。また例によって、仕入れてきたお話で面白いものがあれば、この場で綴らせてもらいます。それでは今日はこの辺で。
2012年6月11日
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