● 副院長のひとり言 第5回「物忘れ健診を終えて」
すっかり暑くなり、梅雨も明けそうですね。僕は、釣りが忙しくなり、例年通り肌が黒くなってまいりました。
ところで、7月3日に大紀町としては初めての物忘れ健診が終わりました。事前に綿密に打ち合わせをしたつもりでしたがフタを開けてみればどう判定していいのかわからないものもいくつかあり、今日までに2度保健師さんに集まってもらい、打ち合わせをしました。ここまでの印象としては・・・・・
(1)住民のモチベーションが全体的に高く、去年(大宮町のみ)よりスムーズに進行できました。これは事前に保健婦さんたちが口頭で或はチラシで宣伝していたのと、僕の出たテレビも好印象で前向きに検診していくことに同意してくれた人がことも大きかったようです。
(2)意外と引っかかる人が少なかった。これはやはり健診に来る人で、なおかつ物忘れ健診を受ける人というのはそれなりに自信がある人が多いというのと、アンケート形式のスクリーニングではなかなか拾いにくいという痴呆の特徴もあると思います。今後の課題です。逆に言えば、保健婦さんの負担が意外と少なかったです。これならほかの地域でも簡単にできます。
とはいえ、65歳以上でおそらく2%くらいの人は要精査となったようです。今後せっかく早く見つけたこの人たちをいかに医療機関にかけ、詳しく診断してもらい、痴呆でなければ今後の予防に、痴呆であればいかに進めないかという事ができるかです。
専門医療機関、かかりつけ医、各地域の行政、社協などが一体となって取り組んでいかなくてはなりません。これからも皆で健全な老後生活を送れる地域作りに微力ながら貢献していきたいと思います。
2005年7月19日
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