宮原医院 心療内科
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宮原医院 心療内科所在地

〒519-2704
三重県度会郡大紀町
阿曽2270

電話:0598-86-3555
Fax:0598-86-3505

休診日
木曜・日曜・祝日・土曜午後

診察時間
9:00-12:00/14:00-17:00
※1 土曜は9:00-14:00
※2 午前11時からの1時間と午後2時からの1時間は、初診の方専用の診療時間とさせて頂いております

お知らせ

● 第18回「時代は変わった」

皆さん、ついに三重県も梅雨入りしましたね、宮原です。雨が続きますが、それなりにがんばっていきましょう。さて、この前もお伝えしたとおり、学会報告第2弾です。今回は6/7-8で日本産業精神保健学会のため、また外来を休ませてもらい、大阪まで行って来ましたので、興味深いお話を一つ。

さて、毎年行っているこの学会ですが、先週の学会とはうって変わり、僕の所属している学会でも、最も小さな学会です。先週は知っている三重県の先生方にも何人かお会いしましたが、今回は奇跡的に僕以外唯一参加されている三重県の精神科の先生を発見できた、という規模です。しかし、興味深い話がないと言うわけではなく、勉強になると言う意味での楽しみも毎年あります。それはN先生という精神科の先生のお話です。先生は毎回のようにこの学会でも登場され、今回も面白いお話をされていましたのでここにご紹介します(どこまで個人名をお出ししていいか判らなかったのでイニシャルで)。

皆さんはワークライフバランスと言う言葉をご存知でしょうか。最近いろいろなところで耳にすることがあるこの言葉ですが、僕なりの見解では、仕事と人生のバランスを考えると言う話で、ワークは仕事、ライフは家庭や遊びなどのことを言います。そのバランスをどのくらいに設定して生きていくかということで、僕は正直今まで、「要するに男も家庭のことにももっと時間と費やして、働く女性を助けろ」という、女性に都合のいい理屈だという風にしか認識していなかったのですが、N先生は男のほうから見てもメリットは大きいと言う、まったく別の考えでワークライフバランスを説明して下さいました。簡単に言いますと、一昔、男は、ワーク:家庭:遊び=9:1:0と言う方が圧倒的に多く、家庭の金銭的な豊かさを求め、会社皆がファミリーで、会社の成長・発展こそが生きがい・誇りで、そのおかげで高度経済成長があったといっても過言でなく、日本の戦後からの復興という意味においても多大な功績があると思われます。しかし家庭のことは妻に任せっきりだったかもしれない。そういた体制が最近大きく変わってきているというのです。

例えば年齢40−50代の上司が、部下との親睦を深めようと飲みに誘っても、20代の部下は平気で断ってきます。よしんばついてきて飲んでも、「あなたと飲むと会社のことばかりで説教されているみたいで気が休まらない」と次回からは断られてしまいます。また、その上司が「これを今日中に仕上げといてくれ」と部下に命じても、「子供を風呂に入れないといけないので」と断られ、仕事を残して定時に帰って行きます。こういった現象が、最近どの会社でも見られるというのです。では、ここに出てくる上司が真面目でいい人、部下が不真面目ないい加減な人なのでしょうか。そうではなく上司はワークライフバランスが8:2くらいで、部下が6:4程度なだけで、会社での勤務態度を見たらもちろん上司のほうが評価されるでしょうが、家庭や人生全体で見たら、双方一生懸命生き、充実した人生だと思われます。ただその比重が、仕事に重きを置いて生きているか、人生(家庭)により重きを置いて生きているかという違いなだけだ、というのです。昔は、ワーク:ライフ=9:1で男が生きても、定年後にすぐ亡くなってしまう男性も少なくなく、それはそれでよかったかもしれないのですが、今は、定年後に男性も人生がまだ20年以上ある方が大部分です。定年までワークが9割だった男性は、定年後には家庭でも居場所がなく、遊ぶことも知らず、つらく、楽しくない人生が最後の20年に待っている、と言うわけです。これでは男性も楽しい訳無いですよね。と言うわけで男性こそ、今後はワーク:家庭:遊び=5:3:2くらいが人生全体で見て最もうまくいく、楽しい割合なのでは、とN先生は説いておりました。これは大変面白い考えで、そう考えれば、男性もワークライフバランスを考えて生活すべきだなと納得させられました。要は定年前から、男性も家庭の機能の一部を担っている存在であれば、定年後ずっと家にいても、うっとおしがられないで済むし、仲間と遊ぶ趣味・遊びがあればなお充実するだろう、だから若いうちからその習慣、考えを持っておくのはいいことだということです。皆さんはどう思われますか?それでは今回はこの辺で。

平成20年6月10日

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