宮原医院 心療内科
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● 老年心療内科のミニ勉強会
   第5回 「第6回 アルツハイマー型痴呆研究会」に参加して

先日、外来をお休みさせていただいて、第6回アルツハイマー型痴呆研究会(4月16日、新宿)に行って来ました。約束どおりご報告させていただきます。

まず、研究会の名前についてですが、最近マスコミなどで、「痴呆症」を「認知症」と言い換える動きが活発で、早くもこの言い方が正式名称のような錯覚にとらわれがちですが、今のところはいわゆる行政的な名称としてはこう変えるということで、学術的にはまだ痴呆症でいくということでした。とはいいましても、近いうちに各学会がその名称を変えていくかもしれません。

さて、僕自身は始めて参加したこの学会ですが、率直な感想を言いますと、かなり研究的な要素が強いといいますか、いい意味でも悪い意味でも学術的な意味合いが強く、臨床家としてすぐに診療所で役立つような内容ではありませんでした。その点はがっかりですが、まあ、最新の知見としてその知識を吸収できたのは良かったと思います。

でも、大きな病院は、何でもかんでもMRIはもちろんのこと、SPECTという、脳の局所の血流状態を見れるものから、はたまた、わざわざ髄液を痛い目して抜いてその成分で診断するというようなことをしているようで、それはある面からみると、正確に診断しようとしているわけだからありがたいことなのかもしれませんが、患者さんの精神的、肉体的、更には金銭的な負担を考えた時に正直もったいないことをしているなと思いました。

来場された医師が皆参加して、クイズ形式でその診断名を当てるようなことをしたのですが、はじめは一般的な所見(CTも含む)で診断してもらい、次にその患者さんのより詳しい所見(髄液検査など)を徐々に提示してまた診断名のボタンを押し直してもらい、正解に近づけるというものでしたが、僕はもちろん当院の設備的な面もあり、初めのヒントだけで診断する癖がついていますからその問題の殆どははじめの情報だけで当てることができましたが、多くの医師は間違っていて、この専門家の集団でもかなり診断に差があるのには驚きました。逆に言えば今の医師は専門家でも高価な機械に頼って診断しているということになるかもしれません。こういった研究会が、どこの町医者でも正確に診断できることを目指している研究会だったらな、と思いました。でも、おそらくこの研究会のコンセプトはより専門性を追及したり、高度、最新の知見を勉強する会なのでしょう。

とはいえ、多くの方にも役立ちそうなお話がありましたのでご報告します。それは、弁護士さんが発表したケース報告でした。一人暮らしのおばあさんが痴呆症になり、娘が専門家を受診させたところ、「軽い痴呆症です」といわれましたが、それ以降患者さんは受診しようとせず、放置していたところ、悪徳な先物取引業者がそのおばあさんの家に来て契約をさせてしまったのです。結局銀行で一人ではお金を下ろせないおばあさんでしたが、その先物取引業者が手助けをして銀行に連れて行き、おばあさんの口座から1ヶ月で1500万円を引き出していった、というものです。あとで気がついた娘さんは弁護士に相談し、後見人制度というものを使って、このおばあさんにそういった物事を判断する能力がないと認定させ、かなりの金額を取り戻せた、ということでした。

後見人制度という言葉にはあまり聞き覚えがない方のほうが多いと思いますが、要するにそういった物事を判断する能力が落ちてしまった方に対してはそのことを法的に認めさせておけば、このようなトラブルからも守られるということです。通常はこういったトラブルに巻き込まれる前に、後見人制度を受けておくべきなのですが、あとになってもかなり有効ということが証明されたケースです。大変勉強になりました。なお、後見人制度の鑑定は当院では行っていませんが、相談にはのります。何かあればご来院ください。

2005年4月20日

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